ふし‐め【節目】
1 木材・竹などの節のあるところ。「―の多い材木」2 物事の区切り目。「人生の―」
(デジタル大辞泉より)
半世紀以上生きてきて(と文字にしてみると、半世紀って歴史じゃないのと、自分でも驚く)、それなりにいくつかの節目を迎えてきた。大学に入学したとき、卒業して就職したとき、実家を出たとき、希望していた翻訳関係の仕事に転職できたとき、息子が生まれたとき、フリーランスになったとき...細かく言えばもっとあるだろう。
そして、50代になった今、また新しい節目を迎えようとしている(と思う)。
息子が生まれてから高校を卒業するまで、7~9割程度のペースでフリーランス翻訳者として稼働してきた。おかげで、子供の急な病気にワンオペで対応したり、もろもろの学校行事に参加したりできた。この点については、融通が利くフリーランスという働き方ができてよかったと思っているし、正社員で働いている(=定収入を得ている)夫にも感謝している。
その息子もやっと大学生になり、10割で働ける状態になった。しかしそのとたんに、仕事量が大幅に減ってしまった。要因はさまざま。今後どうするかなあと、しばらく前から悩んでいた。今の仕事の幅を広げることを含め、選択肢はいくつかある。「何のために仕事をするのだろう?」なんて、大学時代に就職活動をするときにすら考えたことがなかったが、ここ最近はそんなことばかり考えていた。原因のわからない、もやもやを抱えていた。
ようやく達した結論は、自分に嘘をつかないこと、というごくシンプルなものだった。これまで、フルで働けないのだから選り好みしない、というマイルールで仕事をしてきた。とにかく、仕事・子育て・家事をうまく回すことが最優先。何かちょっと違うな...と思うことがあっても、仕事をもらえることが一番大事。そうして無視してきた違和感が、ずいぶん溜まっていることに気づいた。今の仕事の幅を広げようと素直に思えないのは、そこに要因があるのかもしれない。
今やっと、進みたい方向が少し見えてきた気がしている。そのための行動も開始した。ある程度、流れに身をまかせなければらならないときもあるだろう。そんなときも自分を見失わないよう、そして今の気持ちを忘れないように、この文章を書いている。