ワタシノオト

つれづれなるままに。

ねずみくんのチョッキ展

仕事を午前中で切り上げ、銀座まで「ねずみくんのチョッキ展」を見に行ってきた。

www.poplar.co.jp

息子が小学生の頃、学校で絵本の朝読みボランティアをしていた。月に数回、1時間目の開始前に低学年の子たちの前で数冊の絵本を読むのだ。選書はボランティア個人に任されていたので、それぞれの好みや季節などに応じて選ぶ。私の場合、朝なので難しい話や暗い話は避けて、単純に面白い話や気持ちが前向きになる話を選んでいた。絵本に暗い話なんてあるの?と思われるかもしれないが、結構あるのだ。

前置きが長くなったけれど「ねずみくんのチョッキ」は私のお気に入りの一冊だった。子どもの受けもよかった。絵柄はシンプルで可愛らしい。特徴は余白の多さだろうか。絵が小さいので大勢の前で絵を見せながら読むのに適しているとは言い難いけれど、シンプルな文章は低学年の子たちにもわかりやすかったようだ。

1974年、赤いチョッキを着たちいさな主人公、ねずみくんが登場する絵本『ねずみくんのチョッキ』が刊行されました。作家・なかえよしを、画家・上野紀子夫妻の共同作業によって生まれた絵本は、鉛筆で描かれたモノクロの絵と最小限の文章、余白を生かした美しい構図で注目を集めます。

ポプラ社の「ねずみくんのチョッキ展」サイトより引用)

最後に原作者のなかえさんのインタビュー動画を視聴できるコーナーがあった。奥様は数年前に亡くなってしまい、今は一人で絵本を制作されているそう。絵を担当していた奥様がいなくなってどうやって絵本を?と思ったら、Macで奥様が残されたデータのパーツを組み合わせて新たなねずみくんやねみちゃんを作っているのだそう。そんな制作もあるんだなと、なぜかとても嬉しくなった。

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