ワタシノオト

つれづれなるままに。

昔の本を発掘した

息子が生まれる前までは、よく本を読んでいた。今は、月に2~3冊も読めばよい方。1年に数冊だった年もある。

昔は(在宅フリーランスの)今と違って通勤があり、当時はスマホというものを持っていなかったので、電車の中では本を読むという選択肢しかなかった。息子が生まれるまでの産休期間も本ばかり読んでいて、ついには読むものがなくなってしまって、夫の京極夏彦作品を借りたりもしていた(胎教的にはどうだったのだろう...)。

その息子も18歳になり、もうすぐ高校を卒業する。

18年間まったく本を読む余裕がなかったのか?と問われれば、答えはノーでありイエスでもある。時間面で言えば、乳幼児の時代を除けば、それなりの時間を読書に当てられたと思う。実際にそうできている人はいっぱいいるだろうが、私はそういう気持ちにならなかった。精神面で余裕がなかったのだと思う。昔から、器用なタイプではなかった。

なぜこんなことを書いているかというと、最近また、昔読んだ本をまた読みたい、読んだことのない作家や分野の作品を読みたい、と思うようになったから。この18年間ならなかった「そういう気持ち」になってきたらしい。息子の進路が決まりつつあり、少し安心できたからかもしれない(まだ絶賛受験期間中だけれど)。

とりあえず、自分の本を保管しているスペースを見てみたら、ここ数年で買った本しか見つからない...捨ててしまうことはないはずなので、あちこち探してみると、夫の文庫本コーナーに埋もれていた(夫はコレクター気質で、文庫本もCDもDVD/Bru-rayも大量に持っている)。

その一部。

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江國香織作品は大好きで、唯一新作が出るたびにハードカバーで買っている。新作を買うようになる前に持っていた文庫本が行方不明になっていたが、ここにあった。

あと、昔の自分に聞きたい。なぜ江戸川乱歩全集を飛び飛びに買ったのか?それとも、別の場所に埋まっているのか。

内田百閒作品を持っていたことすら忘れていた。読み返したい。

やはり読書って、気持ちに余裕がないと没頭できない。またいつか、没頭できるようになると嬉しい。