ワタシノオト

つれづれなるままに。

子育てで後悔していること

息子は今17歳。来年は18歳で成人になる。

子育てがいつまでかという点は置いておいて、私がこれまでの子育てで後悔しているエピソードを書き残しておく。

それは、息子が小学校3年生か4年生の夏休み。夏休みの宿題には定番の読書感想文があった。

息子はほとんど本を読まない。それは高校生になった今でもそう。今なら、読みたくないなら読まなくてもいいじゃんと普通に思えるけれど、息子が小学校の頃の私はそうではなかった。本好きにしたいと、毎月定期で学年に合ったおすすめ本が届くサービスを利用したりもしていた。

で、夏休みの読書感想文。

息子にどの本を読みたいか聞いても手ごたえなし。推薦図書を買ってきてもよいけれど、せっかくだからと定期サービスで届いていた複数の本から選ばせた。とりあえず一度は読んでいるし、書きやすいかなという思いもあった。

で、実際に書かせてみると、本の内容を正しく理解できていない。当然、的外れな感想を書いている。しかも一文が短いし尻切れとんぼだし.. etc. etc. 私の中で不満が爆発した。

私は、息子が書いた感想文にいっぱいダメ押しをした。内容を正しく理解できていない!作者はそういうことを言っていない!理解できないのなら、別の本を選んで、と。結局、その後、どうしたのだったか...確か、息子は別の本を選んで、それなりの感想文を提出したんだったと思う。

でも、今なら分かる。私が間違っていた。

最初に息子が書いた感想文は、本当に的外れだったのか?なぜそれを作者でもない私が判断できるのか?たとえ的外れだったとしても、息子がそういう「感想」をもったのなら、息子の感想文なのだから、そのまま書かせればよかったのでは?

このことを後悔するようになったのは、何がきっかけかは忘れたけれど、本当にごく最近。それまでは、自分が正しいと思って疑うこともなかった。それに気づいたとき、自分に不信感を持った。

子育ての期間はもうそう多く残されてはいないと思う(思いたい)けれど、これと同じ過ちだけはもう絶対にしたくない。

ちなみに、そのときの本はこれ。自分のせいで私にとっての印象が悪くなってしまったけれど、面白いお話。おすすめ。

かあちゃん取扱説明書 (単行本図書)